ぐんない、ろばにえみ

フィンランドのあれこれ

フィンランドのお母さんに習ったシナモンロールの作り方

 

10月4日はシナモンロールの日。

身近なシナモンロールといえば、スウェーデンIKEAのものや、アメリカ・シアトルのCinnabonなどが有名ですが、私にとってのシナモンロールはやっぱり、映画「かもめ食堂」のシナモンロールです。

お店を外から覗くだけだったフィンランドのおばさまたちが、ある日、外までただようシナモンロールの良い匂いにつられて、ついにお店に入ってくる。軽快な音楽にのせて手際よくつくられるシナモンロールはなんとも美味しそうで、映画の中でも特に記憶に残るシーンです。

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今回は9年前にホストマザーに習ってから、日本でも繰り返し作ってきた、フィンランドシナモンロール(Korvapuusti/pulla:こるばぷーすてぃ/ぷっら)の作り方をご紹介します。

ちょっぴりスパイス香る、甘すぎないフィンランドの家庭の味をぜひ日本でも試してみてくださいね。

 

材料 手のひら大 約13個分 (フィンランドでは通常、倍量で準備)

生地

  • 牛乳 250ml
  • バター 75g(有塩・無塩問わず、マーガリンでも可)
  • ドライイースト 11g
  • 砂糖 90g
  • 卵 1個(なしでも可、常温に戻しておく)
  • カルダモンパウダー 大さじ1/2
  • 塩 小さじ1/2
  • 強力粉 375g

シナモンペースト

  • バター 50g(常温に戻しておく)
  • 砂糖 45g
  • シナモン 大さじ1〜

仕上げ

  • 卵 1個(艶出し)
  • あられ糖 適量(トッピング)

手順

一次発酵まで

  1. 小鍋で牛乳を人肌まで温める(42℃以下)
  2. 温まった牛乳を大きなボウルに移す
  3. ボウルにドライイーストの半量を加え、混ぜる
  4. 1.でつかった小鍋に生地分のバターを入れ、弱火または予熱で溶かしておく
  5. 3.のボウルに砂糖、卵、カルダモン、塩を順に加え、それぞれ混ぜる
  6. 強力粉にドライイーストの残りを加え、混ぜておく
  7. 6.の強力粉を5.のボウルに少しずつ加え、その都度よく混ぜる
  8. 強力粉を加えてゆき、ホイッパーなどで混ぜられなくなったら、手またはミキサーのニーダーに切り替えてよく捏ねる
  9. 粉っぽさがなくなったら、4.で溶かしたバターを少しずつ加えて、その都度よく捏ねる
  10. バターがすべて混ざり、ボウルに生地がへばりつかなくなるまで、10分ほど捏ねる
  11. 捏ね終わったら、温度が一定の場所にボウルをおく(電子レンジの中など)
  12. 生地が倍になるまで一次発酵させる(しっかり倍になるまで待つ)
  13. 発酵の間に、シナモンペーストを混ぜ合わせておく

▼手順9.の様子(写真では倍の量で作っています)

▼手順12.の様子(写真では倍の量で作っています)

一次発酵後から完成まで

  1. 生地が倍になったら、粉をふった作業台で気泡を潰すように捏ねる
  2. 気泡がなくなったら、綿棒で約横50cm、縦35cmのサイズに均一に伸ばす
  3. 伸ばした生地にシナモンペーストを薄く塗り広げる
  4. お好みの形に成形し、オーブンシートを敷いた天板に並べ、乾いた布巾をかけておく
  5. オーブンを230℃に予熱する
  6. 1.5程度に膨らむまで二次発酵させる
  7. オーブンに入れる前に、仕上げの溶き卵をハケでぬり、あられ糖をちらす
  8. 230℃のオーブンで約12分ほど焼く(オーブンのサイズ等にあわせて調整してください)
  9. オーブンから取り出し、ザルなどに移して冷ます
  10. シナモンロールを持ったときにふわっと軽いのが上手くできたかどうかのチェックポイント
  11. 熱がとれたら、翌朝食べる分以外は冷凍する
  12. コーヒーまたは牛乳といっしょに、めしあがれ

▲これは日本では「スウェーデン巻き」と呼ばれる形。ホストファミリーのおばあちゃんがよくこの形で焼いていたんだとか。